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【追悼】作詞家・ちあき哲也が生んだキザでかっこいい歌謡曲ワールド〜楽譜情報付

ちょっと前の話になるけれど5月に入ってきた訃報に、夫婦もろとも大きなショックを受けた。

「飛んでイスタンブール」「仮面舞踏会」の作詞家、ちあき哲也氏が死去
「飛んでイスタンブール」などをヒットさせた作詞家のちあき哲也(ちあき・てつや、本名・小林千明=こばやし・ちあき)氏が10日午前、東京都内の病院で死去したことが21日、分かった。胆管がんで闘病していたという。66歳。

情報源: 「飛んでイスタンブール」「仮面舞踏会」の作詞家、ちあき哲也氏が死去、66歳 – 産経ニュース

改めて手がけた曲を聴き直して、ちあき哲也の作詞家としての素晴らしさを再認識したのでまとめておこうと思う。
音楽文化としては「歌謡曲」というジャンルに括られる彼。シュールな世界観で大ヒットした庄野真代「飛んでイスタンブール」、キザでクールな世界観の矢沢永吉「YES MY LOVE」、オラオラ系アイドルソングの金字塔・少年隊「仮面舞踏会」と、歌謡曲クリエイターとして知られるが、2007年に、すぎもとまさと「吾亦紅(われもこう)」を手がけたことによって演歌方向にも大きくアピールした。

ファーストインパクトはやはりこの曲。
飛んでイスタンブール/庄野真代(1978年)

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●副編集長(妻)が「シュールな異国情緒と大人の魅力。何度歌ったことだろう!」と叫んでいたのがこの名曲。歌うことで楽曲の繊細な曲構成と歌詞に魅了されたというこのナンバーは、フランス煙草「ジタン」を小道具に使ったことでも知られる庄野真代を代表するヒットナンバー。
モンテカルロで乾杯/庄野真代(1978年)

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●ヒット曲『飛んでイスタンブール』に続くエキゾチックつながりのシングル。大人な歌詞世界に誰もが憧れを抱いた。出だしの歌詞からスッと入り込んでしまう不思議な魅力にとりつかれます。

そしてセカンドインパクトはニューミュージックと歌謡曲の狭間的存在のアフロヘアのアコギ弾き語りミュージシャンとして登場、そんな彼の代表曲となる一連のヒット曲はちあき哲也作品だった。
ペガサスの朝/五十嵐浩晃(1980年)

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●明治チョコレートのCMソングにもなった五十嵐浩晃最大のヒット曲。1980年代を代表する生ランキング歌謡番組「ザ・ベストテン」でのアーティスティックな歌唱が印象的。「特に”朝も生まれたて”という歌詞が大好きだった!」と副編集長(妻)。
愛は風まかせ/五十嵐浩晃(1980年)

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●「ペガサスの朝」より手前にリリースされてヒットしたデビュー曲。楽曲の雰囲気がとてつもなく寂しげでオシャレで、ニューミュージック・シーンにも大きな衝撃を与えた。中でも「僕らしさ」を見つめなおす歌詞には後年の自分探しJ-POPに通じるものがある。スプライトのCMソング。
ディープ・パープル/五十嵐浩晃(1981年)

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●インパクトあるサビ始まりにグッと心をつかまれてしまう。独特の雰囲気を持つ味わい深いバラード。
想い出のサマー・ソング/五十嵐浩晃(1981年)

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朝のシルエット/五十嵐浩晃(1981年)
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そうこうしているうちに手がけたのは、永ちゃんこと矢沢永吉のコカ・コーラ曲「YES MY LOVE」。
YES MY LOVE/矢沢永吉(1982年)

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●これはサビでタイトルの部分を「YES COKE YES」と変えたコカコーラのCMイメージソングとしても人気だった。今聴いてもうっとり聴き惚れてしまう深〜い味わい。

Take It Time/矢沢永吉(1985年)

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●こちらもロックンロールなカッコよさにあふれた名曲。

LAHAINA/矢沢永吉(1982年)

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●相手を「レイディー」と呼ぶ大人の男の哀愁たっぷりなラブソング。

他にも「止まらないHa〜Ha」がちあき哲也作品。

 

そしてエロスな危険フレーズ「こんなにも感じているじゃないか」をぶち込んで、世間をあっと言わせたのがこれ。
仮面舞踏会/少年隊(1985年)

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●もちろん少年隊を語る上で欠かせないヒットナンバーで代表曲。仮面舞踏会っていう大人の世界には妖しい恋愛現場なんだと学んだ子ども達も多かったのだが、大人になっても決してそうは参加するものじゃないんだと後年思うことになる。キレのある振り付けと、危険なムード、気になりまくりの歌詞は今なお色褪せない魅力に溢れている。

 

さらにマッチの男気あふれる人生応援歌ソングも手がけた。

ヨイショッ!/近藤真彦(1985年)

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●やんちゃの代名詞的存在だったマッチの応援ソングは実に和テイスト。幅広い層の同性からも支持されたナンバー。

 

他にもバブル景気を象徴する「CHA-CHA-CHA」で知られる石井明美のもう一つのヒット曲もちあき哲也作品。

JOY/石井明美(1987年)

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https://youtu.be/gTebMkq94QY

 

アイドル時代の渡辺徹作品も手がけた。
気になるあいつ/渡辺徹(1984年)

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その後しばらくヒット曲に恵まれなかったが、木下結子に提供した楽曲「ノラ」が門倉有希のカヴァーで大ヒット。演歌方面にシフトしていく。
その極めつけとなるのが2007年の「吾亦紅」だった。これもまた本来はさだまさしへ楽曲提供された曲だったが、作曲者のすぎもとまさと本人がセルフ・カヴァーして大ヒットとなった。

吾亦紅/すぎもとまさと(2007年)

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https://youtu.be/aYHjANGfXyY

このように歌謡曲シーンに大きな足跡を残したちあき哲也。作詞に興味がある人なら音へのハマり方の見事さも気になるはず。気に入ったらぜひ歌って弾いて味わい尽くして欲しい。



編集長(夫)

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「ゲッカヨ・オンライン~月刊歌謡曲●電子版」編集長。元・音楽雑誌「ゲッカヨ(旧・月刊歌謡曲)」編集長。現在はエンタメ〜商品レビュー、政治経済まで扱うライター業がメイン。「おためし新商品ナビ」編集も担当。

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