不良ロックの伝説・横浜銀蠅/土曜の夜の天使になれる名曲楽譜配信開始!

5月22・29日の両日にわたって、TBSテレビ「爆報!THEフライデー」で横浜銀蝿が特集された。
横浜銀蝿とは正式名称をTHE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIALと言い、1980年にデビュー、暴走族・ツッパリなどの当時の不良要素をフィーチャリングしたロックンロールバンドである。
番組ではリーダーでドラムの嵐(らん)の闘病や、人気失墜の原因になったヴォーカルの翔の薬物事件などが取り上げられていましたが、トラブルはあっても当時リリースされた楽曲は、不良青春ソングとして日本の音楽シーンに爪痕を残したことは確か。その歴史的意義をおさらいしてみる。

 

横浜銀蝿の美学とは〜土曜の夜の天使になるために…

社会のルール、学校の校則など、すぐに型にはめようとする自由の無い息苦しい社会で、土曜の夜という限定された期間だけでも、音が大きくなるよう改造されたオートバイで爆走することによって、生と死のギリギリの境目まで自分を追い込み、象徴的な意味で天使になることで得る刹那的な快楽をベストとする思想。

彼らの音楽スタイルのロックンロールは、黒人が生んだリズム&ブルースのテンポを速め、音楽的にも単純化して演奏しやすくしたもの。
アメリカの労働者階級に絶大な支持を受けてブームとなったブルーカラー・ミュージックの代表格。

ロックの基本となっているだけあって、そこには特有の「カッコつけ」があり、ファッションやライフスタイルと切っても切れない関係にある。

横浜銀蝿のアイデンティティーは「ツッパリ」。自分の信念に基づいて生き方を決定する思考形態。そのためならストイックな苦痛も厭わない。

ただそのスタイルは行き着くところで矛盾する。自分に対し厳格なルールを設定して守っていくということは、ルールからはみ出る自由を得るために「不良」となったはずなのに、より強固な意志が必要となるという矛盾を生み出してしまうのだ。

翔と桃子

横浜銀蝿はキャリアを重ねるうちに社会的影響力も大きくなり、「麻薬・シンナー撲滅」を謳うなど、不良行為自体を否定せざるを得なくなってしまった。

ヴォーカリストの翔の逮捕でファンががっかりしたというのは実に象徴的。信頼関係を裏切ったという側面はあるものの、真の不良として存在することが出来ないという結論は、本来の横浜銀蝿の存在意義を否定してしまったのだ。

だが楽曲そのものが持つ輝きは嘘ではない。「横須賀Baby」で描かれた刹那感は今聴いてもなお、魅力的だ。瞬間を生きることの素敵さは、今も昔も変わらない。

そもそも薬物を否定してロックの歴史から楽曲を抹消してしまったら、歴史自体が成り立たない。社会的にアウトであったとしても、生まれた楽曲はセーフというのが音楽だ。

そしてその時歌われていたことはその時点で真実だったし、その言葉を信じた人の心も真実だったのだ。瞬間を切り取った音楽は、その後のあれこれとは別に永遠の感動になっていい。

またここでは「銀蝿一家」としてファミリーを形成するまで勢力を広げた横浜銀蝿一家の作品も紹介する。そこには今では俳優として名を馳せる杉本哲太(紅麗威甦/グリース)嶋大輔も名を連ねていた。

善悪という判断は脇に置いて、今一度横浜銀蝿の名曲を、歌って弾いて、その魅力を再認識してもらいたい。

 

 

●横浜銀蝿関連楽曲・配信楽譜

※曲名クリックで「アットエリーゼ」楽譜購入ページに飛びます。全てメロディ譜です。

 

横浜銀蠅/横須賀Baby

★記念すべき1980年の横浜銀蠅のファーストシングル。ここに込められた刹那的な哀愁感は今もなお名曲の香り。
横浜銀蠅/ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)

★横浜銀蠅の人気を決定づけた代表曲で2枚めのシングル(1981)。コミカルに不良ライフスタイルを描き出した面白ナンバー。番組内のライブでどうなることやらと思ったらとてもかっこ良くなってた。昔よりグルーヴ出てて。
横浜銀蠅/羯徒毘ロッ薫’狼琉 〜カットビロックンロール〜

★1981年の横浜銀蠅3枚めのシングル。これぞ暴走ロックンロールという痛快なナンバー。
横浜銀蠅/お前サラサラサーファー・ガール おいらテカテカロックン・ローラー

★1982年の横浜銀蠅5枚めのシングル。当時は彼らのようなロックンロール・スタイルに敵対する勢力としてサーファー文化が現れた頃でした。
Johnny/ジェームス・ディーンのように

★横浜銀蝿のイケメンギタリスト・Johnnyのファーストシングル(1981)。八千草薫主演のTBS系「茜さんのお弁当」主題歌として大ヒット。

 

 

Johnny/$百萬BABY(ひゃくまんどるベイビー)

★横浜銀蝿のイケメンギタリスト・Johnnyのセカンドシングル(1982)。
嶋大輔/男の勲章

★現在は俳優として活動する嶋大輔が銀蝿一家の一員としてソロデビュー。そんな彼の1982年のセカンドシングルで今もなお愛され続ける代表曲。不良の美学を歌い上げたアンセム・ナンバー。
紅麗威甦(グリース)/ぶりっこRock’n Roll

★「銀蝿一家」の一員としてデビューした、現在は俳優として活動する杉本哲太が率いたバンド紅麗威甦(グリース)のデビュー曲(1981)。当時は松田聖子を発端とする「カワイ子ぶりっこ」がブームを読んでおり、それを揶揄したナンバー。

 

 

杉本哲太&RONELY-RIDERS/On the Machine(翔と桃子のロックンロール)

★暴走族ラブストーリーの歴史的名作マンガ「ハイティーン・ブギ」作者の牧野和子が作詞した1982年のヒット曲。残念ながらこの曲は、歌詞の使用が現時点でNGだったので、楽譜配信は出来なかった。冒頭の「俺んとこ来ないか?」が、後に氣志團の手によって「One Night Carnival」の一部にオマージュされた重要な楽曲だけに実に残念。
横浜銀蠅公式サイト

 

横浜銀蝿
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Johnny
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嶋大輔
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紅麗威甦
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この記事の著者

編集長(夫)

「ゲッカヨ・オンライン~月刊歌謡曲●電子版」編集長。元・音楽雑誌「ゲッカヨ(旧・月刊歌謡曲)」編集長。現在はエンタメ〜商品レビュー、政治経済まで扱うライター業がメイン。「おためし新商品ナビ」編集も担当。

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